2016年7月31日日曜日

[Review / GuitarAmp]LINE6 AMPLIFi75 中編~専用アプリ~

◆LINE6 AMPLIFi75 商品レビュー
前編:[Review / GuitarAmp]LINE6 AMPLIFi75 前編~ハードウェア~
中編:[Review / GuitarAmp]LINE6 AMPLIFi75 中編~専用アプリ~
後編:[Review / GuitarAmp]LINE6 AMPLIFi75 後編~Tone Matching~
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それでは 前回 に引き続き、
AMPLIFi 75の紹介をさせていただきます。
今回は ソフトウェア編。

●アプリ"AMPLIFi Remote"
とりあえずこれがないことにはこのアンプを楽しむことは出来ません。
手持ちの対応デバイスにインストールしましょう。
※ここでは iPad第2世代 を使用します。


まずはBluetoothでアンプとiPadをペアリング。


AMPLIFi Remoteを起動するとこんな画面に。



なんとなくわかってもらえると思いますが
画面上段に並ぶアイコンが所謂エフェクターやアンプだったりするわけです。
Ampを除くそれぞれのアイコンにはOn/Off機能があり
エフェクターのフットスイッチと考えてくれれば理解しやすいかと。

Gate/Wah/Amp-Comp-EQ あたりの配列は固定ですが
Stomp(歪み・ダイナミクス系)
Mod(モジュレーション系)
Delay(空間系) は
その順番を自由に置き換え可能で、
アイコンのジャンル自体を(Mod→StompにしてStompを2つ使用…等)変更して
サウンドメイクするといったことも可能です。
図には無いですがSynth(飛び道具系)というのもあります。
Reverb は一番後ろかアンプの直前か選べました。

数えたところ
Stompに16種、Modに23種、Delayに14種、Synthに15種
エフェクターが用意されており、このほかに
アンプヘッドが79種(Clean系10種、America計25種、British系18種、HiGain系26種)、
キャビネットが26種 が用意されており
これら全てを組み合わせてサウンドメイクします。

つまり
AMPLIFi 75 を手に入れるということは
上記のエフェクターを同時に手に入れるということなのです。
とはいえあくまでシミュレートされたもので
まったくサウンドが再現されているかというと
それは使うギターであったり、使う環境で大きく異なってはくるでしょうが、
例えば「この手のエフェクターはこんな雰囲気を出してくれるのか!」といった
入門的な使い方も出来ます。
兎にも角にもたっぷり遊べるギターアンプなのです、この子は。


Stompアイコンの中にあるエフェクターの一部。
どこか見たことあるエフェクターの画がズラリ。


各パラメーターは赤い■を左右にタッチして操作する。
前回の記事で物理的にアンプのツマミを触る必要が無いといったのは
操作がiPad上で完結してしまうからなのです。


作ったサウンドはアプリ内に保存はもちろん、
ギターアンプ本体に保存(Store)することが出来ます。
自身のLine6Cloudにアップロードして他ユーザーとサウンドを共有することも可能です。
これは次回触れる"トーンマッチング機能"にも関わってきます。
次回、また詳しく解説したいと思います。


今回、AMPLIFiの心臓部である AMPLIFi Remote を紹介しましたが、
実はDAWでLINE6のアンプシミュレータ、PODFarm2を利用している私としては
このAMPLIFi Remoteを起動したとき真っ先に「これPODFarmじゃん!」と思ったものです。

見慣れたネーミングのアンプ、エフェクター、それらの効き具合。
普段はDAW上でパソコンをアンプ代わりにギターを鳴らすこともあったのですが
AMPLIFiはまさにそれをオールインワンにした商品でした。

パソコンをイチイチ立ち上げるのは面倒だし、
PodFarm程のサウンドメイクの自由度は無いにしても
そのカスタマイズ性は十分だと思える。
なによりiPadで操作が完結出来るというのが最高に魅力的だと思う。
PCのスペックからレイテンシー(遅延)を考慮することもないですし。


※画像はPODFarm2
贅沢を言えばAMPLIFi RemoteもPodFarmのように
直感的にパラメータを弄れるUIだったら
視覚的にも分かりやすかったかもしれません。
(お洒落なのです。)


これからLine6に触れる人も
今までLine6に触れていた人も
経験の浅い人も、深い人にも
あらゆる層に受け入れられやすいギターアンプだと思います。


次回は実際にサウンドメイキングしたものを紹介しましょう。
See Ya!



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2016年7月25日月曜日

[Review / GuitarAmp]LINE6 AMPLIFi75 前編~ハードウェア~

この度 LINE6ジャパンよりギターアンプのモニターに選考されました。
ありがとうございます。


さてそのアンプがこちら、AMPLIFi75。

製品到着から随分とレビューが遅いのではないかと思うかたもいるだろうが、
決してほったらかしにしていたわけではなく、
単純にAMPLIFi75という楽器を素直に楽しんでいたからだと言っておきましょう

それでは少しずつこのアンプの魅力を紐解いていきたいと思います。
⚫︎はじめに
まず LINE6 と聞いて皆さんは何をイメージするでしょうか。
私はダントツにアンプシミュレータのイメージが強
中でもPODはあまりにも有名な製品の一つでしょう
かくいう私のDTM環境には
LINE6 GEARBOX Plug-In Gold Bundle が常設されており
付属ソフトウェアであるアンプシミュレータ、POD FarmをDAWで頻繁に利用しています

故に今回のAMPLIFi75に関して、それほど予備知識がなくても
なんとなくそういったシステムが宿ったアンプなのだろうということは想像に容易でした


⚫︎外観/インターフェイス
ギターアンプ本体は先に写真で上げたようなメッシュ調のツートーン。
どこかVOXのアンプを思わせるモードな容姿でオシャレな佇まい。
ツマミが出っ張るといったこともなく、全体的にフラットなデザインにまとまっています

当初、出力75Wということもあって少々身構えていたのですが、
そんなにいうほど威圧感は感じられず個人的には一安心。お部屋向き。

頭上にはツマミやボタンが見られます。
上段左上にはBluetoothボタン、右上にTONEボタンとTAPボタン。
下段は左から Guitar Input端子、
DRIVE、BASS、MID、TREBLE、fx、REVERB、Volumeのツマミが確認できます

・Bluetooth
本機は通常、
専用アプリをインストールした  iOS/Android端末 とペアリングをして使うものですが、
AMPLIFi自体にはBluetoothスピーカーという
オーディオ機器の一面を持ち合わせているので
Bluetooth付きPCとペアリングしてやれば
PCの音声を再生するといったことも可能で

・TONEボタン、TAPボタン
初期設定で4種類のサウンドが設定(ストア)されており、
TONEボタンを押すことでそれを切り替えらます。
TAPボタンはディレイなどのテンポチェンジに使い、TAPする間隔でbpmを定めます。

・各パラメータ
ツマミのパラメータに関しては概ね直感でなんとなく理解できるでしょう
fxは設定したエフェクターのWET感の調整で、初期設定ではディレイになっていました。
一番大きなVolumeのツマミですが
回す方向が時計回りなら大きく、反時計回りなら小となり、双方向限度なく回せ続けられます。
ツマミを押すことで Guitarの音量/Guitarとミュージックを合わせた音量 を切り替えて
ボリュームの調整が可能です。
BGMを流しながらギターを演奏する際に役立つでしょう。


と、性格上細かく説明してみましたが
色々AMPLIFi75を触っているうちにある結論に到達することになります。
それは“これらの物理的なツマミやボタンを使うことはほぼ無い”ということです。
AMPLIFi75 の真髄は 専用アプリにあったのでした。
(その辺については次回のソフトウェア編でレビューしたいと思います。)


せっかくなので背面も簡単にチェックしてみましょう。
左から
ヘッドホン端子、AUX input、FBV input、USB端子、電源スイッチ。

・ヘッドホン端子
ヘッドホンはご近所の騒音問題を回避するためにも重要です。
意外とヘッドホン端子の無いギターアンプも存在するのでこれはありがたい。
AMPLIFi75には専用アプリ内で
アンプはもちろんキャビネットとマイク、その距離感もシミュレート出来るので
ヘッドホン越しのサウンドにも十分満足できることでしょう

・USB端子
個人的に気になるのがUSB端子。
マニュアル曰く「現時点では機能していません」とのこと。
なんということでしょう
AMPLIFi75はまだまだ我々の知らない可能性を秘めているのでした
(オーディオインターフェイスになったりするのだろうか?)
追記:公に触れていませんがPCと接続するとオーディオインターフェイスとして利用できるようです。


︎次回はいよいよAMPLIFi75の真髄、
アプリケーション“AMPLIFi Remote”について紹介したいと思います



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